スキル
スキルは AI の振る舞いを決める Markdown の指示書です。役割や口調、どのデータをどう見るか、どんな形式で答えるかを書いておくと、AI が毎回それに従います。
スキルは AI に読ませるもので、AI が実行できる機能とは別物です。実行できる機能(テーマを適用する、カラムを追加する、といった操作)は capability と呼ばれ、権限設定で許可した範囲だけが使えます。スキルにいくら書いても、許可していない操作は実行されません。
スキルとは別に、AI には 人格と記憶(スキルを切り替えても変わらない核)があります。スキルで着せ替えられるのは、その上に乗る口調や役柄(キャラクター)です。
最小構成
Markdown ファイルの先頭に frontmatter を書き、その下に本文を書きます。
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id: my-skill
name: 要約くん
mode: manual
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あなたは Misskey クライアント NoteDeck の操作補助 AI です。
日本語で簡潔に応答してください。id を省くとファイル名が使われます。ほかに description / author / version / iconUrl を書けます。
いつ読まれるか(mode)
| mode | いつ AI に渡るか | 向いている用途 |
|---|---|---|
always | すべての会話で常に | アプリ全体の振る舞いの指針 |
manual | スキルカラムで有効にしているあいだ | 人格の切り替え、必要なときだけ出す専門知識 |
trigger | 入力が triggers の語を含んだら。一度当たると、そのセッションの間はずっと渡る | 特定の話題のときだけ要る知識 |
heartbeat | 定期実行のたび | 定期的に様子を見て報告する用途 |
mode: trigger は triggers に語を並べて指定します。照合は大文字小文字を区別しない部分一致です。会話のたびに全部を読ませるとコストがかさむため、専門的な内容ほど trigger が向いています。manual の有効状態は frontmatter の active: true として保存されます。
予約スキル
skills/ には名前と役割が固定の 2 つがあります。改名・削除・mode の変更・無効化はできず、スキルカラムには出ません。エージェント設定から編集します。中身が実質空のあいだは AI に渡されません。
AGENTS.md— ルール。常に渡る(always固定)。エージェント設定の「ルール」HEARTBEAT.md— 巡回の手順。定期実行のたびに渡る(heartbeat固定)。エージェント設定の HEARTBEAT の「巡回の手順を編集」
書き方の原則
役割と口調を冒頭で固定する — 何をする AI で、どう答えるかを最初に書きます。
どのデータを見るか順番を書く — 画面に見えているノートやアカウント情報は、AI に毎回渡されています。それで足りるものを capability で取り直させると、無駄な往復が増えます。「画面のノートを参照するときはまず渡されているものを見る、全アカウントが要るときだけ一覧を取る」のように書きます。
応答の形式を厳密に指定する — 曖昧な指示だと長文が返りがちです。「1 行目は結論を 30 文字以内」「箇条書きは最大 5 項目」のように制約を書くと効きます。
失敗したときの振る舞いを書く — データが取れないとき、権限が足りないとき、要求が読み取れないときに何と答えるかを決めておきます。
capability 名を明示する — 「テーマを変えて」とだけ書くと、AI が実際には操作せずに「変えました」と答えることがあります。「themes.list で一覧を取る → 名前が一致する id を選ぶ → themes.apply で適用する」のように手順と名前を書きます。
定期実行するスキル
mode: heartbeat のスキルは、エージェント設定で HEARTBEAT を有効にしているあいだ、定期的に実行されます(既定は無効)。アプリを起動しているあいだが基本で、常駐にすればアプリを終了しても続きます。スリープからの復帰時にも 1 回走ります。
frontmatter の cheapCheckCapabilities に「何を見張るか」(通知の一覧など、読み取りだけの cheap な capability)を並べておくと、前回から変化がない間は AI の呼び出し自体が省かれます。宣言しないと、変化がなくても毎回 AI が呼ばれて課金されます。省略が続いても、一定時間ごとには必ず走ります。
実行のたびに必ず変わるもの(現在時刻など)を見張り対象にすると、常に変化ありと判定されて省略が効きません。「何が変わったら起きてほしいか」から選んでください。
HEARTBEAT 中の権限はチャットとは別の行(既定は読み取りのみ)で、1 日の AI 起動回数の上限も設定できます。手元の CLI を AI にしている接続では HEARTBEAT は動きません。
機密の扱い
AI に渡されるデータからは、トークンやパスワードにあたる項目が自動で取り除かれます。
作る・配る
AI カラムで「〇〇するスキルを作って」と頼めます。手で書く場合は設定フォルダの skills/ に Markdown を 1 ファイル置くだけです。新規作成と編集の入口は開発者モードで開放されます。作ったものは MisStore で配布できます(提出のしかた / 書式)。
capability の一覧と権限の詳細は、リポジトリの SKILLS.md を参照してください。